FIRE前の「One More Year Syndrome」
FIREやセミリタイアを目指す人にとって、気をつけるべきことがあります。
それが「One More Year Syndrome」です。
One More Year Syndromeとは、FIREできるだけの資産はあるにも関わらず仕事を辞めることをためらってしまうことを言います。
OMY syndromeと表現されたりもします。
One More Year Syndromeはマリッジブルーみたいなもの!?
One More Year Syndromeは、マリッジブルーと似たような感覚なんじゃないかと思います。
結婚を前にして、「本当にこの人で良かったのか」「一緒にやっていけるだろうか」と不安になるのに似ている気がします。
リタイアやセミリタイアを前にして、以下のような不安が出てくるのはわかる気がします。
- 本当に退職して良いのだろうか?
- もしものためにもう少し資産を増やしてからの方が良いのではないか?
- 保有する株の資産が暴落したらどうしよう
- もし退職後にうまくいかなかったら、今より大変な生活になるのでは?
どうしても安定が保証されているサラリーマンという立場を捨てることに対して不安になってしまうわけです。
欲張りすぎるといつまでもFIREできない
「自由を手に入れたい」
これが、FIREを目指す人たちの共通の願いです。
ですが、欲張ってさらに安心や安定も求めてしまうと、リタイアまでに必要な資産はより多く必要になってきます。
そうなるとリタイアまでの時間もよりかかることになります。
人生はトレードオフ。何かを手に入れるには何かを捨てる
自分がFIREを本格的に目指すようになってから大切にしている考えがあります。
それが「人生はトレードオフである」ということです。
これは「エッセンシャル思考」という書籍に出てくる考え方です。
トレードオフ、つまり何かを選ぶためには、何かを捨てる必要があるということです。
全部をやろうとする・手に入れようとすると、結局は何も手に入りません。
そうではなくて、「何に全力を注ぐか」つまり「何を優先するか」を考えるようにします。
FIREを目指す医師にとって、一番優先されることは何か?
それはやはり「時間的に自由になり、精神的に自由になること」。
勤務医にとって、最も不足しているのが「時間的自由」。
「時間を犠牲にして、お金を手に入れている」とも言えます。
つまり、時間とお金がトレードオフになっているわけです。
であるならば、お金よりも、自由な時間と精神的なゆとりを優先するのが自分の求めているものだとわかるはずです。
FIRE達成のためには自分の心の声に耳を傾けよう
FIREを目指すということは、場合によっては医師になってから初めての人生の転換となるでしょう。
当然、不安や迷いが出てきます。
周囲からは、「大丈夫なの?」「考え直した方が良い」「今の仕事を辞めるのはもったいない」といった声が聞こえてくるかもしれません。
ネットを見ると「フリーランスになったら大変」「リスクが大きい」といった情報も目に入ってくるでしょう。
それらの雑多な情報に振り回されないようにしないといけません。
自分自身の中にある「本当に自分がしたいと思っていることは何か」という心の声に耳を傾け、自分の選択を信じて進んでいくしかないのです。
コメント