FIREを目指している人にとって、FIREとは「人生の大きな分岐点」みたいなイメージがある気がします。
FIRE前の人生は、常識に縛られて気付かずに選ばされた人生。
そして、FIRE後の人生は自ら選び取った人生。
まさに自分らしく生きる生活が、FIREを達成した地点から始まる。
そんなふうにFIREを考えてしまうと、とても大きなことに自分が取り掛かろうとしているように思えてしまい、かえってFIREを難しいものにしてしまうのではないでしょうか。
FIREは絶対に失敗してはいけないものではない
FIREが人生の一大イベントと考えてしまうと、絶対に失敗できないと慎重になって完璧な計画を立てたくなったりしてしまいます。
ですが、どんなに計画を立てても、シミュレーションをしても、必ずうまういく保証はありません。
つまり、FIREはやってみないとわからないのです。
だからFIREをもっとカジュアルに考えて、とりあえずサイドFIREでいいから、ちょっとセミリタイア生活をしてみるくらいに考えて行動に移してみた方がいいんじゃないかなって思います。
FIRE後の失敗とは?
FIRE後の失敗ってどんなことが考えられるでしょうか?
- 収入が減って支出を下回り、資産が減っていってしまう。
- 社会との関わりが減って、苦しい。
こういう状況に陥るのを避けるために、多くの人がFIREを目指す過程でより多くの資産を目標とし、FIRE後の過ごし方も色々と検討しているのだと思います。
でもサイドFIREなら、仕事も続けるわけで、上記のようなリスクも減らせるのではないかと思います。
サイドFIREの場合には、支出の状況に応じて、勤務時間を増やしたり別のバイトを入れたりして良いわけですから。
とはいえ、「そんなふうに仕事を増やしたらFIREした意味がなくなるじゃないか」と思う人もいると思います。
ですが、フルタイムで働いていたらFIREではないとか、週3日以下がサイドFIREだとか、そういう細かいことは置いておきましょう。
「生活のためにやりたくもない仕事を必要以上に続ける状態」から抜け出せたら、あとはどれだけ働こうが良いって、もう少しカジュアルにFIREを考えて良いんじゃないでしょうかね。
FIREはもっと簡単に始めて簡単にやめられる
金融資産が1億円なんてなくても、FIREはできます。
サイドFIREならもっともっと少なくて良いです。
もう少し簡単にチャレンジしてはじめてみたら良いと思います。
そして、なんか違うなと思ったら、FIRE生活をやめれば良いんです。
FIRE生活をやめるとは、つまりまた普通にフルタイムで働いたりすれば良いわけです。
医師の場合、一度最前線から退いたとしても、それなりに求人もあるでしょう。
特に精神科の場合には、「精神保健指定医」の資格を持っていれば優遇されます。
セミリタイア生活をやめて普通に働く場合、若い方が有利
とはいえ、セミリタイア生活が合わないと気付いたタイミングが50代とかだと、再就職は厳しいかもしれません。
だからこそ、人生の早い時期(30代〜40代前半)に一度FIREにチャレンジしてみた方が良いと考えました。
やってみてダメでも、若ければFIRE生活をやめて元の働き方に戻りやすいからです。
医師の場合は、30代のうちのFIRE達成も十分に可能です。
また、精神科に転科するのであれば、30代〜40代からのスタートでも十分にやっていけます。
実際、今自分が勤務している病院でも、40代で精神科に転科してきた先生が指定医を目指して働いています。
まとめ
何かと最近話題のFIREだけに、FIRE生活は凄いことのように見えてしまいます。
どうしても良い面だけが見えてしまいます。
でも実際にFIREしてみなければ、自分のライフスタイルとして馴染むかどうか、あるいはFIRE後になにか想定外のことが起きるかどうかはわかりません。
仮にFIRE生活を続けるのが違うなと感じた時にも、今までのような働き方に戻りやすい若いうちのセミリタイアが良いんじゃないかと思います。
- そこそこの資産で一旦セミリタイア(サイドFIRE)
- 週2〜3日の非常勤生活をしてみる
- FIRE生活が自分に馴染むようなら、完全なFIREを目指す
- 資産を増やすために事業をするか、医師の仕事を増やす
- 完全なFIRE達成
いきなり完全なFIREを目指さず、もうすこし簡単にセミリタイア(サイドFIRE)を一度してみて、そこから完全なFIREを目指すかどうかを考えて良いんじゃないでしょうか。
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