- 精神科医
- 30代 男性
- 妻、子ども(小学生)と3人暮らし
(2022年4月時点)
略歴
2009 初期臨床研修医
2011 精神科医になる
2014 精神保健指定医を取得
2016 精神科専門医を取得
2018 株式投資を開始
2019 FIREを知る
2020 セミリタイアを決意
転職活動開始
2021 職場に退職を伝える
2022 退職
セミリタイア生活開始
精神科医になるまで
中学時代から精神科医になることに興味を持っていました。
医学部に入っていろんな医学に触れ、精神科以外もカッコ良く見えましたが、最終的には最初に憧れた精神科医になることを選びました。
精神科医として働いてみて
精神科はそこそこゆとりもあって、やりがいを持って働くことができました。
最初の数年間は、毎年経験を積んで成長をしている感じもあり、順調でした。
最短で指定医と専門医も取ることができ、やっと一人前の精神科医になれた気がしてうれしかったです。
停滞期
多くの人が感じることかもしれませんが、精神科医としての伸びが停滞しているように感じる壁にぶちあたりました。
担当患者は年々増え、困難症例も任されるようになり、必ずしも思った通りの成果が出せずに思い悩む時期でした。
子どもの誕生
そんなところに、我が家に子どもが誕生しました。
父親となった自覚とともに、家族のために仕事を頑張るモチベーションが高まってきました。
一方で、子どもと一緒の時間がすごく大切なものとなってきました。
仕事と家庭のバランスへの意識が徐々に高まっていきました。
将来を見据えた資産形成を考え始める
子どもが生まれるまでは、毎年夫婦で国内・海外旅行に行ったり、高級なプレゼントを送りあったり、贅沢なランチやディナーに出かけたりと、あまりお金のことは気にせずに過ごしていました。
子どもの誕生をきっかけに、子育てにかかる費用、将来の受験や一人暮らしに向けた貯蓄などを意識するようになりました。
小額ではありますが、投資信託への株式投資も開始しています。
FIREという生き方を知って、価値観が変わる
それまで、医師は大変な仕事だけど一般的なサラリーマンよりも高収入で安定していて良いよなと思っていました。
周りの先生方も60代、70代でも現役バリバリで働いているし、自分もそうやって生きていくんだろうと、思い込んでいました。
そんな中で、「FIRE」という生き方に出会い、大きな衝撃を受けたのです。
自分が本当にしたいことは、いつまでも勤務医として働くことなのだろうか?
自問自答を続けました。
自分の時間、家族との時間は、今のままで満足かと考えると、やはり我慢しているのが現状でした。
FIREに向けた資産形成
そこからは、金融資産1億円を貯めてFIREを達成しようと考え、株式投資も積極的に行うようになりました。
副業収入を少しでも増やしたいと、ブログも始めてみました。
ただ、思った通りには資産は増えませんでした。
副業も仕事が忙しくて、そこまで時間を費やすことができず、副業収入もたかが知れています。
ブログを書くくらいなら、当直をした方が簡単にお金になります。
このままではFIREまでに10年以上かかることになりそうでした。
10年以上先となると、あまり早期にリタイアすることができません。
早くリタイアすることと、経済的な安定とを天秤にかけて、悩む日々でした。
仕事はこなせるようになっているので、このまま10年でも20年でも働こうと思えば続けられます。
それがかえって自分の早期リタイアへの決意を迷わすものとなっていました。
ついにセミリタイアを決意
そんな自分にとって考え方が変わるきっかけが、2020年にはいくつかありました。
新型コロナウイルス感染症の流行
2020年には感染症の流行がありました。
不安を抱える家族を置いて、毎日仕事に行かなければいけない状況でした。
家族よりも仕事を優先しているような感覚が、強く自分を責めます。
親の介護
親も高齢となってきて、病気を患いました。
常時の介護が必要なほどではありませんが、以前のように一緒に出かけたり、孫と遊んだりというのは難しくなってきています。
いつまでも親との時間があるわけではないと考えるようになりました。
仕事を今のまま続けていれば、親と一緒に過ごす時間を増やすのは難しい。
自分の本心を探る機会が増えた
2020年は自粛生活が続いたため、例年よりも読書をしました。
その中で、どんな生き方をしたいと思っているのか、自問自答する機会も増えました。
さらに自分の思いをより深く認識するきっかけとなった1冊との出会いもあり、完全なFIREのために資産を1億貯めるのを待たずにセミリタイアを目指すことを決意しました。
当ブログ開設後の経過
転職活動
2022年3月の退職に向けて、転職活動を開始しました。
医師転職エージェントサービスに登録し、自分の希望する働き方ができる求人を探してもらいました。
資産形成
フルタイムで働いているうちは「収入の半分以上を株式投資にまわして金融資産を増やす」という考えで、積極的に株式投資を行いました。
セミリタイア生活開始
有給をしっかりと消化して退職し、週休5日のセミリタイア生活を開始しました。
今まではたくさんお金を稼いで家計を支える役割を担っていましたが、セミリタイア後は主夫として家事・育児を行い家庭を支える役割に変わりました。
料理や子どもの対応をしながら、自由な時間が増えたことで公園まで散歩したり図書館で借りた本を読んだりして過ごしています。